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[移住者インタビュー]平戸時間

夫婦の新たな生活を彩る 自家製アイスクリームが 移住先に笑顔をもたらす平戸市

平戸市
みるく畑
大場 勁さん・伊津子さん
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 柔らかな口溶けとやさしい甘さに、誰もが自然と笑顔になる自家製ソフトクリーム。お店でもてなす大場勁さん・伊津子さん夫婦にとっても、平戸市という移住先での日々を彩る生きがいとなっている。もともと福岡市で大手ゼネコンの支店長をしていた勁さん。定年退職を機に「せっかくなら未経験のことを始めてみよう」と、夫婦二人でジェラート店を福岡県飯塚市に開業した。素材から吟味して、試行錯誤を繰り返した自家製ジェラートアイスは大好評。メディアにも取り上げられる人気店となり、慌ただしい日々を送っていた。伊津子さんは「毎朝十種類以上のジェラートを仕込んで夫婦二人でお店を回すので、特に暑い時期は一日中忙しくて。その頃から、いつか自分の父母が生まれ育った平戸市に移住して、ゆったりとした日々を過ごしたいと考えていました」と振り返る。そして14年続けたお店を知人に譲り、今年1月に平戸市に移住。ジェラートアイスに打ち込んでいた勁さんの「夫婦二人の生活を尊重しながら、移住後もできる範囲でお店を続けたい」という気持ちから、メニューを絞ったソフトクリーム店「みるく畑」を今年8月にオープンした。
平戸市に移住して、お店に立ち寄る人たちとの距離感にも変化が生まれた。「以前は慌ただしい接客だったけど、今は世間話をしながら楽しく接客しています。それに平戸のきれいな海が魅力的で、地元の魚もおいしくて趣味のお酒が進むんですよ」と笑う伊津子さん。夫婦の生活も大切にしながら、勁さんのアイスに対するこだわりは変わらない。トッピングのジャムまで全て手作りで、新メニューの開発にも励んでいる。その原動力となるのは、アイスを食べて喜ぶ人たちの笑顔だ。「休みの日はよく夫婦で九州内を旅行しますが、いつも旅先でジャムの材料になるものを探したり、他のお店のアイスを食べて研究しているんですよ」。人の喜びが、自分たちの喜びになる。そんな心地よい連鎖が、夫婦二人の移住生活を輝かせている。