[移住者インタビュー]佐世保時間
“心の距離が近いまち”佐世保ではぐくむ、つながりとチャレンジ
佐世保市
栃木県出身。横浜や広島などを経て佐世保へIターン
鷹取文子さんは栃木県出身で、転勤族として横浜、広島などを経て佐世保に移住しました。現在は5人のお子さんを育てながら、ヨガ講師として活動しています。「頑張るお母さんを元気づけたい」という想いのこもったヨガの時間は、子どもたちの笑い声に包まれ、まるで陽だまりのような空間。そんな鷹取さんに、佐世保での暮らしの魅力についてうかがいました。
地域との距離の近さを実感
今年で佐世保生活8年目となる鷹取さんの日常生活は、朝5時半に起床し、子どもたちの朝食準備から始まります。
午前中はヨガのレッスン、午後は散歩やお買い物、夕方からはお子さんたちの帰宅に合わせて夕ご飯の準備をします。休日は家族でアーケード街や港沿いを散歩したり、近隣へのお出かけや、気のあう仲間たちとの時間を過ごしたり。「佐世保の人より楽しんでるね、なんて言われます(笑)」。
佐世保での子育ての印象を尋ねると、人との距離が近く、地域全体で子育てを支える環境が整っていると感じているそう。
「気候が温暖だからか、穏やかな人が多い印象です。決まった散歩コースや、よくお買い物に行くお店では、私や子どもたちに気さくに声を掛けてくださる方も多くて。『大きくなったね』って、子どもの成長を一緒に喜んでくれて。また、5人目の子どもを産んで三ヶ月ぶりに顔を出した直売所さんでは、『頑張ってね』って卵をくれたりとか! その優しさに泣きそうになりました」。
頑張るお母さんともつながり、元気を分かち合いたい
ヨガ歴15年以上の鷹取さんは、転勤の先々で、ヨガ教室を通じ多くの人々とつながってきました。
「楽しさや悩みなど、一緒に分かち合える仲間をつくりたい思いもあります」。
なかでも、自分と同じように子育てに励むママたちとのつながりは、鷹取さんにとっても大きい励みとなりました。
「佐世保で特に感じたのは、心の距離の近さ。『困ったことがあったら気軽に何でも言ってね』とか、お母さん同士で助け合う優しさが備わっているまちだと感じます」。
ヨガを通じた佐世保での地域コミュニティづくりは、鹿町町で行われている農業・食育プロジェクト「ミライステラス」との縁がきっかけで「棚田ヨガ」が実現するなど、人との縁やチャレンジに満ちていました。
佐世保らしさを活かした可能性
米軍基地が近い佐世保は、“日本のアメリカ”と呼ばれることもあります。
そんな国際的な魅力を持つ佐世保の可能性について、鷹取さんにお話を伺いました。
「佐世保は外国人の方と英語で交流できる機会が多く、国際的にも可能性のあるまちだと感じます。もっとこうした機会が増えるといいですね」と語る鷹取さん。
将来的には、米軍基地で子育てに励むママ向けのヨガ教室も開きたいと笑顔を見せます。
また、「佐世保は自然が豊かで、人々も温かく、心にゆとりを持って子育てができる、都会にはない魅力があります。特に、私の周りには輝いている女性が多く、女性たちが元気なのは素晴らしいことですね」と実感を込めて話してくれました。
そんな佐世保で暮らす一人の女性として、鷹取さんもこれからさらに輝き続けることでしょう。