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[移住者インタビュー]有田時間

今までよりいいぞ、Uターンのススメ。有田町

有田町
株式会社 日本キャスト システム事業部       サブマネージャー
久保田 浩司さん
profile
有田町出身。東京からUターン
以前は東京でWebシステムの構築や運用といったリモートワークを行っていた久保田さん。2022年にUターンしたきっかけは、高齢のお母さんへの思いやりでした。故郷・有田町でのフルリモート生活は、東京から一変、とても賑やかなものに。「社交的なタイプではないのですが・・・(笑)」とはにかむ久保田さんの目には、これまで気が付かなかったふるさとの魅力が映し出されていました。

ただいま、有田町

母親が高齢で一人暮らしだったことが心配だった久保田さんは、コロナ禍で仕事がフルリモートになったことをきっかけにUターンを決意しました。

そこで待っていたのは地域との新しい関わり。高校を卒業後、有田を出て20年ぶりの帰郷となった久保田さんは、さっそく地区の町内会役員に抜擢。体育行事や祭りなどこれまで参加したことのなかった行事に参加したり、毎週2回、自宅そばの小学校で“緑のおじさん”として元気な子どもたちを見守ったりと、新しいつながりを得ることになります。

「地域行事の『神待相撲大会』に出ることになり、人生初のまわしを締めました」と楽しそうに語るその表情は、照れくささもありながら、地元への愛着がにじみ出ていました。

ストレスフリーな環境ではたらく

しかしながら、やはり東京生活とのギャップは感じるのでは?と尋ねると、「ほぼ変わっていない」と意外な答えが。続けて「人と自然がほどよい距離感でストレスフリーですよ」とも。もちろん車は手放せない環境ですが、家族とともに四季を肌で感じながら暮らす穏やかな生活は、久保田さんの性に合っているようです。「県外や国外から友人が訪ねてくることもあるので、そのときはよく陶山神社を案内しています。磁器の鳥居が綺麗です。高い建物が少ない有田ですが、『陶祖 李参平の碑』から見える有田の町並みが絶景なんです」。

やきもののまちで育ち、幼いころから磁器が身近な環境にあった久保田さん。仕事場にしているダイニングキッチンの食器棚に詰まったやきものを見て、「改めて見るとすごいですよね(笑)」と一言。

肩の力を抜いて故郷と向き合ったとき、かつて見たその景色は、うつわと同じように彩りが増したかもしれません。

これからも愛しいこのまちで

これからも愛しいこのまちで
「本当は出不精なんですよ」と微笑む久保田さんは、同級生からの愛あるおせっかいを受けつつ、婚活やクラシックカー、バルなどさまざまなイベントにも関わるようになりました。「忙しさに体が追いつかないこともありましたが、今思えばいろいろな人と交流ができて良かったと思っています」。

今後は、久保田さんが働く会社の支社が有田町に進出する予定で、地元の雇用にも貢献できそう。

この数年間ですっかり“ふるさとを創る”側に立つことになった久保田さんですが、「東京では賃貸生活だったため叶わなかったんですけど、これからはペットを飼ってみたいですね。保護猫などを引き取ろうと、あちこち見ているところです」と至ってマイペース。

ありのまま豊かに暮らすその姿に、Uターン移住の良さの1つが見えてきました。