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[移住者インタビュー]西海時間

西海市のブランド牛を世界へ! 農業に新たな価値が生まれるまち 西海市

西海市
㈱ミクリヤ畜産・みくりや畜産
御厨晴美さん&大石涼太郎さん
profile
㈱ミクリヤ畜産 取締役
みくりや畜産 代表
御厨 晴美さん(神奈川県出身)

みくりや畜産 精肉部門 統括
大石涼太郎さん(神奈川県出身)
神奈川県出身の御厨晴美さんと大石涼太郎さんは、地元の同級生で、精肉販売店「みくりや畜産」に務めるビジネス仲間です。御厨さんは西海市の和牛ブランド「みくりや牛」の生産者である旦那様との結婚を機に7年前に移住し3人のお子さんを出産。子育てに励みながらも精肉販売店の開業を決意し、焼肉店で修行中だった同級生の大石さんに声を掛け昨年12月にオープンを迎えました。丹精込めて育てた牛を最後までおいしく届けたいという想いから繋がった不思議な縁。二人が感じる、西海暮らしの魅力とは。

すっと受け入れてくれる、人と自然のあたたかさ

すっと受け入れてくれる、人と自然のあたたかさ
はじめは、神奈川県とのギャップに戸惑いを感じたという御厨さん。しかし、出産をきっかけに、集団検診や保育園入園などを通じて母親同士の繋がりが増え地域の人々の温かさを実感できたといいます。

御厨さん「本当に良い人たちばかりです。挨拶を自然に交わせるのも驚きでした。子どもたちとスーパーへお買い物に行った時には近所の方が気さくに話し掛けてくださって、とても心が温まりました。あと、西海の子どもたちの明るくて素直なところが好き。うちの子も同じように育ってほしいなと思います」
また、豊かな自然の中で育まれる人との距離感が心地良いと大石さんは話します。

大石さん「西海市の土地柄なのかもしれませんが、人との距離感が心地良いですね。お店をオープンした時も、スルッと自然に受け入れてくれてる感じ。グイグイ来る訳でもなく、突き放すわけでもなく」

御厨さん「距離を保ちつつ、何か困ったことがあればみんなで助けてくれる、それが当たり前になっている空気感が素敵だと感じました」

「街灯が少ないけれど、あんな綺麗な夜空は観たことない」など、都会ではなかなか味わえないディープな自然も魅力の1つだそうです。

手厚い就農・起業支援制度

畜産業を継ぎ、和牛ブランドを立ち上げ精肉店をオープンするまで、いわば「6次産業」に取り組んでいる「みくりや畜産」。その一連の流れには、西海市の手厚いサポートがありました。

御厨さん「新規就農の際や、立ち上げた和牛ブランドのネーミング決めの相談、PRの方法やパンフレットなど販促資材の制作など、色んな面で補助金を活用させていただきました。農林課をはじめ、さまざまな課が関わって1つの事業を応援していただいた形です」

そもそものきっかけは、融資の相談で尋ねた地元銀行からの紹介でした。

大石さん「情報の提供や、市の方に繋いでいただいたりと、とても親身になってくださって有難かったです」
御厨さんと大石さんに、西海市における新規就農および就農ビジネスの可能性について伺いました。

御厨さん「農業って可能性しかないんですよ。何かやろうと思えば何でもできちゃうんです。いま、精肉店で和牛コロッケを販売しているんですが、材料のじゃがいももうちで作ってみたいし、子どもたちと一緒に堆肥循環型の農業にもチャレンジしてみたいです」

現在はネット販売なども活用し、新鮮な「みくりや牛」の味を全国に届けている御厨さん。いずれは西海市から世界に向けて、誇れる味を販売したいとも語ります。

大石さん「自分たちの想いを生産から販売まで一貫して行うことができる『6次産業』が、西海市なら実現できると感じて移住を決意しました。一次産業に新たな付加価値を付け、可能性を広げていく。それは世界にも通用すると感じています」

その土壌として、西海市にはポテンシャルがあると話す大石さん。

大石さん「その環境を創りあげたのは西海市の皆さんですから。この少ない人口で、ありとあらゆることをこなして、生活を自分たちで創りあげてきた基盤があるんです」

不便さもあるけど、みんなで支えあって

不便さもあるけど、みんなで支えあって
地方ならではの課題もたくさんあります。

御厨さん「やはり車がないと不便ですね。子育てする中で特に感じたのは、小児科が少ないということ。ここから車で30、40分離れた町まで通院するママ友も多いです。急病のときは困ります。あとは、住居以外でママ友や子どもたちとふれあえる場所が増えたら良いなと思います」

大石さん「服や雑貨など、パッと買い物に行ける環境ではないのですが、ネット通販でだいたい何とかなります(笑)。でもやっぱり週一ぐらいは実店舗で買いたいので、『この日は買い物だ』という風に、スケジュール管理をするようになりました。以前より時間の使い方が上手くなった気がします」

ないものはもちろん多いですが、その中でも人と人が助け合い、工夫して生活を創りあげる強さ。
大石さん「市の農林課さんの支援もそうですけど、お店の内装工事などは友達の大工さんにお願いしてやってもらったりとか、周りをしっかり頼っていけば道が拓けるかと思います。『とりあえず周りに相談してみよう』と思える空気感だからこそ、何かチャレンジしてみたいと思わせてくれるのかもしれません」

人間のコントロールの及ばない自然や生きものたちと向き合いながら暮らしていく。そしてそれが今や、世界に発信することができ、まちを盛り上げることにも繋がる時代。

一次産業の新時代の価値が、西海市でも生まれようとしています。