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[移住者インタビュー]松浦時間

キャンプを愛する元自衛隊員が選んだ、鷹島でのセカンドステージ!松浦市

松浦市
キャンプ場「toto・ん・トコ」運営           道の駅「鷹ら島」勤務
松本 弘二さん
profile
福岡県北九州市から松浦市鷹島町へIターン
長崎県松浦市、市街地から車で約1時間の場所にある鷹島。そのダイナミックな紺碧の海が眼前に広がるロケーションに、キャンプ場「toto・ん・トコ」はあります。オーナーの松本さんは、自衛隊を定年退職後、4人の子どもたちと奥さんと一緒に鷹島へ移住。現在は、犬1匹、猫4匹、ヤギ3頭という大家族での新生活を送っています。一家の大黒柱として、一人のキャンパーとして。松本さんが語る、鷹島の魅力とは?

海の見えるキャンプ場を開きたくて。

長年勤めた自衛隊を退職後、一般企業への再就職ではなく、これまで家族と一緒に趣味として楽しんでいたキャンプを仕事にしたいと考えた松本さん。さっそく移住候補となる全国各地のキャンプ場適地を探しました。「はじめは、山や小川のせせらぎがあった方が良いと考えていましたが、海もアリだと思ったんです」と、意外にも候補に挙がったのは、奥さんの父親の地元でもある鷹島でした。

「お盆などにたびたび訪れていたので、馴染みはありました。『鷹島肥前大橋』を渡るとき、道の両側を青い海が囲んで、まるでリゾート地に来たような非日常感があったんですね。しかもちょうど、海のそばの元キャンプ場を再活用してほしいという話も出ていて、これは良いんじゃないかと」。

キャンプ場適地を探すために鷹島を訪れた際、登る朝日の美しさに心を奪われた松本さん一家は、鷹島への移住を決意。奥さんも快く賛成してくれ、子どもたちも「いつ住めるの?」と、田舎暮らしへの憧れで目を輝かせていました。

人があたたかい鷹島。けれど住むにはやはり、お金が必要です。

松本さんが挙げる鷹島の魅力は、まず人の真心や親切が感じられるところ。まだ住む前、子どもたちの学校見学のとき、生徒たちが総出で歓迎してくれました。「移住を決断できた理由のひとつってぐらい感動しました。いま、子どもたちは元気に通っていますが、小中学校が隣接していて、教師の目もよく届く良い環境。私は中学校のPTA会長をやってますよ(笑)」。

また、また、キャンプ場の整備には、地域の方やキャンプ場の利用者さんが草刈りなどの作業を手伝いに来てくれました。「地域から木の枝をもらって薪にしたり、新しいキャンプサイトを作ったり。自然を相手にする仕事なので大変なこともありますが、周りの皆さんの協力が本当に有り難いです」。

しかし、やはり引っ越しにはお金がかかりました。退職金を元手に、移住支援窓口とがっぷり四つで向き合いながら、晴れて鷹島の住人になった松本さん一家。ここまで順調かと思いきや、「正直、補助金は居住を予定する住宅の状況や年齢といった条件のハードルが高く苦戦しました。移住ってお金がかかるんですね・・・」と苦笑い。

それでも、人のあたたかさに助けられ、励まされる瞬間がいくつもあったと語る松本さん。そんな縁を通じて、活躍の場も広がりそうです。

人を呼び込むポテンシャルが高い鷹島

自衛隊を退職した松本さんが新たに身に着けたスキルは、なんと、魚さばき。キャンプ場をオープンする前、道の駅「鷹ら島」の社長から声をかけられ、鮮魚スタッフとしての仕事も始めたのだそう。

現在は60~70キロのマグロの解体も担当しており、土日にはマグロの解体ショーも行うというタフな生活を送っています。

「野菜も鮮魚もおいしい!特に鷹島は養殖マグロとフグの産地で、福岡や熊本からも観光客がわざわざ訪れるほど人気です」。

自慢は食だけではありません。紺碧の海はもちろん、大自然ならではのアクティビティが満載なのです。特にキャンプ場から見える星空がとても綺麗で、天の川もはっきりと見えます。「こないだなんて、UFOかな!?と思うほど綺麗な星を見ましたよ(笑)」と松本さん。

こうした鷹島の魅力をより多くの人に発信するため、今後はキッチンカー事業や、史跡探訪ツーリズムなど新たな挑戦も計画中なのだとか。暮らしも仕事もプライベートも、鷹島でどっぷり満喫中のtotoちゃん(お父さん)の挑戦は、まだまだ続きます。